【IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025について】
2025.08.21
【IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025について】
国際スポーツクライミング連盟(以下「IFSC」、本部:イタリア・トリノ)は、2025年10月23日(木)から26日(日)にかけて行われる、IFSC クライミング グランドファイナルズ福岡 2025「IFSC NATIONS GRAND FINALE / IFSC PARA CLIMBING MASTER」を福岡県飯塚市で開催することを発表しました。
本大会は、IFSC 国際スポーツクライミング連盟がシーズンを締めくくる大会として新設した大会で、日本を含む世界のトップ6カ国が、ボルダーとリードを男女混合で競い合う国別対抗戦「IFSC NATIONS GRAND FINALE」と、ロサンゼルス2028パラリンピック大会で採用された8クラスにおいて、世界のトップアスリートが参加する「IFSC PARA CLIMBING MASTER」を開催する画期的な総合大会です。日本においてスポーツクライミングとパラクライミングの大会を同時開催することは初めての試みとなります。
本大会を通してIFSCは、ロスパラリンピック成功への促進とブリスベンオリンピック以降でのチーム戦採用を目指すための重要な機会とし、福岡県飯塚市はクライミング界の未来に繋がる重要な都市となる。
最終日には、IFSCの理念である「共生」をテーマにした、新しい形式のエキシビションも予定されており、世界的にも大きな注目を集めています。
本日、福岡県庁内で行われた開催発表記者会見では、大会主催者であるIFSC 国際スポーツクライミング連盟 マルコ・スコラリス会長が開催発表をいたしました。
「本大会を福岡で開催することを発表します。日本で初めて、健常者とパラクライマーが同じ舞台で競技する国際大会であり、IFSCのシーズンを締めくくる大会であると同時に、スポーツクライミングの未来を切り拓く先駆的な大会です。一体となり、共になるのがスポーツクライミングです。誰一人取り残さないスポーツとしていきたいと思っている。東京2020からスポーツクライミングがオリンピック競技に採用され、また本大会で日本に戻ってきました。IFSCとクライミングコミュニティーが一体となって、新しいフェーズに福岡から踏み出すことを大変嬉しく思います。」
また、IFSC 国際スポーツクライミング連盟 小日向徹 副会長は、
「スポーツクライミングは、ロサンゼルスオリンピックでのメダル数や参加選手数の増加が見込まれ、パラリンピックにも採用されるなど成長著しいスポーツです。その中で、日本の選手は健常者クライマー・パラクライマーともに世界で活躍しています。IFSCとしての次なる挑戦は、団体戦の発展、そしてパラリンピックを成功させることです。アジアのゲートウェイである福岡で、国別団体戦とパラクライミングを同時開催できることを嬉しく思います。本大会を通して、多様性とグローバル性を福岡から発信していきたいと思っています。」と述べました。
開催地を代表して服部誠太郎 知事は、福岡県での大会開催について、
「本大会が福岡県飯塚市で開催されることを心より歓迎いたします。本大会は、日本で初めて国別対抗戦とパラクライミングを一体的に行う新しい形の大会であり、未来を切り拓く場となります。スポーツは人々に勇気や希望を与え、特に子どもたちに夢や可能性を育む力があります。本大会を通じて、子どもたちが無限の力を信じて夢に向かってチャレンジする機会になれば良いと思っています。また、大会最終日に健常者クライマーとパラクライマーが共に出場するエキシビションが実施されます。本大会を通して、多様性を尊重しインクルーシブな社会づくりを進めていきたいと思っています。」と述べました。
また、福岡県議会 藏内勇夫 議長は、
「本大会は、スポーツクライミングとパラクライミングを一体として行う画期的な大会であり、大きな意義を持つものと考えています。福岡県ではインクルーシブ施設の整備を進めており、その意味でも本大会に大いに期待しています。また、福岡県は「ワンヘルス」という理念を掲げています。スポーツクライミングとパラクライミングがひとつになる本大会は、この理念と通じるものであり、スポーツを通じてこの意識がさらに広がっていくことを願っています。県議会としても引き続きスポーツ、そしてクライミングの発展を支援し、本大会が安全に開催され、大きな成果を残すことを心から期待しています。」と述べました。
開催都市である飯塚市の武井政一 市長は、
「飯塚市では、同会場で「飯塚国際車いすテニス大会」を41年間にわたり、多くのボランティアの支えのもと開催してきました。本大会ではパラクライミングも同時に開催されることから、飯塚市が障がいのある方にとって優しい街であること、そしてスポーツを通じた共生社会の実現に向けた魅力をさらに高め、広く認識していただける機会になると考えています。開催自治体として、本大会が素晴らしい大会となるよう全力で取り組むとともに、多くの方に足を運んで観戦していただきたいと思います。」と述べました。
本大会の主催者であり、日本のパラクライミングの普及と競技者の発掘、強化を行っている、一般社団法人日本パラクライミング協会 小林幸一郎 代表理事は本大会について、以下のコメントを述べました。
「今まで、パラクライミングとスポーツクライミングが同時に開催される機会はほとんどありませんでした。今回、福岡で障がいのあるクライマーと障がいのないクライマーが共に戦い、多くの方の目に触れる機会を実現できることに大きな感激を覚えています。日本で活躍する多くのパラクライマーの姿を、メディアを通じて国内外の方々に知っていただき、パラクライミングや人間の可能性の素晴らしさを広く伝えたいと思います。」
日本のスポーツクライミングの普及振興を担っており、本大会では、競技運営に関してご協力をいただく、公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会 町田幸男 会長は、
「九州でのクライミング普及が高まっている今、本大会を起爆剤として、さらにスポーツクライミングが発展してすることを期待しています。日本は世界ランキングでトップの成績を誇っていますが、3年後のロサンゼルスオリンピック、7年後のブリスベンオリンピックに続く選手を育てることが求められています。現状ではまだ普及が十分とは言えません。本大会は、ロサンゼルスオリンピックにつながる意義もあり、また、国別団体戦はブリスベンオリンピックで開催する可能性も模索していることから、その布石となるものです。ぜひ本大会を成功させたいと考えています。」と述べました。
最後に、IFSC国際スポーツクライミング連盟 パラクライミング委員会 委員 /一般社団法人日本パラクライミング協会 国際担当 青山アリア 理事より本大会について、
「本大会は、国際連盟(IFSC 国際スポーツクライミング連盟)と地域(福岡県)、そして競技団体として日本パラクライミング協会(JPCA)と日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)が一体となって実行する歴史的な大会です。パリで開催されるパラリンピックを経て、ブリスベンオリンピックで団体戦が公式競技になった際に、「すべては福岡から始まった」と語られる大会になると考えています。これまでオリンピック以外で地上波で放送されることのなかったクライミングですが、本大会はフジテレビの協力のもと、10月25日(土)に地上波のLIVE放送が決まりました。多くの方々にご覧いただければと思います。」と述べました。
IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025は、2025年10月23日(木)から26日(日)まで開催され、ボルダーとリードを男女混合で競い合う国別対抗戦は、日本、フランス、スロベニア、オーストリア、アメリカ、イギリスの世界ランキング上位6カ国を予定、パラクライミングは、2028年ロサンゼルス・パラリンピックに採用されたクラスに該当するトップ選手たちが競い合います。さらに会場ではプレイベントとして第8回全国ボルダー小学生競技大会が2025年10月12日(日)から13日(月)まで開催されます。第1回大会においてはコメント動画にてご出演いただいた安楽宙斗選手が優勝を果たしており、未来のスター選手が誕生する場としても注目されています。ぜひこちらも併せてご確認ください。
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【大会概要】
大 会 名 IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025
競 技 名 IFSC NATIONS GRAND FINALE / IFSC PARA CLIMBING MASTER
日 程 2025年10月23日(木)~26日(日) / 4日間開催
会 場 筑豊緑地公園/いいづかスポーツ・リゾート ザ・リトリート
(福岡県飯塚市仁保8-37)
競技概要 男女混合クライミング国別対抗戦、パラクライミング
競技種目 ボルダー、リード、パラクライミング
主 催 国際スポーツクライミング連盟 (IFSC)
クライミンググランドファイナルズ福岡2025大会組織委員会
一般社団法人日本パラクライミング協会(JPCA)
共 催 福岡県、飯塚市、公益財団法人福岡県スポーツ推進基金
協 力 公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会 (JMSCA)
公式HP https://www.live-link.life/online/cgf2025
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【プレイベント概要】
大 会 名 第8回全国ボルダー小学生競技大会 -JAPAN YOUTH BOULDER 2025-
日 程 2025年10月12日(日)~13日(月・祝)
会 場 筑豊緑地公園/いいづかスポーツ・リゾート ザ・リトリート
(福岡県飯塚市仁保8-37)
主 催 一般社団法人アクション・スポーツ推進委員会
公 認 公益社団法人 日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)
大会方式 予選(10月12日 コンテスト方式)決勝(10月13日 ワールドカップ方式)
募 集 小学3~4年生男女 140名(募集人数 男子:70名 女子:70名)
小学5~6年生男女 140名(募集人数 男子:70名 女子:70名)
参 加 費 10,000円(税込)大会記念Tシャツ、12日の軽食チケット含む
大会公式HP https://japan-youth-bouldering.jbp.rocks/
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